t-kuma@web > Archives > 2006/02/19 > シンプル
シンプルでいたいといつも思っています。何事に対しても。細かく言えば、シンプルでいて、シンプルな思考で、シンプルな答えを出し、シンプルな表現をしたい。
僕の演奏を見たことがある人は、「おいおい、あんな口数の多い演奏をするヤツが何を言っておる?」と思うかもしれないけど、本当はシンプルを志向しながらあんな演奏をしております。でも、シンプルって難しい……特にアウトプット——つまりは表現をシンプルにすることは最高に難しいと感じます。
シンプルな表現を実現するには発信側と受取り側との間に共通の認識が必要なのだと思う。例えば「左右」という概念がお互いに理解できなかったら道案内はどうやったらいいだろう。それ以前に言語が通じなければどうやって伝えよう。時間をかければ伝わるかもしれないけど、それはシンプルじゃない。(あ! でもまあ伝えるのが目的なら時間をかけてでも伝われば御の字か。)
……ここまで書いて急に頭の中が整理されてきました。僕にとってはシンプルな「表現」は単なる美学なのかもしれない。いちばんシンプルでいたいのは「思考」と「回答」の部分かも。この世知辛い世の中において、「状況」や「しがらみ」や「会社の進むべき方向」などの外的要素は、自分の一部分であるのと同時に、外的要素それぞれからみれば自分はそれこそ単なる一部分にすぎず、どうしてもあらゆる場面でそれらからの影響を受けてしまって思考と回答が歪んでしまう。その辺を極力シンプルに自分としての答えを出したいというところから、シンプル志向につながっているんだな、きっと。
逆に表現そのものは別にシンプルじゃなくていいのかもしれない(なんだこの文章)。表現の目的は伝えることなんだから、1分で伝えようが10年で伝えようが伝われば問題ないし、自分がやってる音楽なんかでは意図しない伝わり方ですら面白い。
商売でやっていることなら何時までにどう伝えるかってことは非常に重要だけど、趣味でやるってことの本当の意義はそれを考えなくていい幸せを得ることなのかもしれないなぁ。(まったく違ったところに着地してしまった……)