t-kuma@web > Archives > 2006/03/09 > 18人の音楽家のための音楽
ひょんなことから興味をもって買ってみた Steve Reich の 18人の音楽家のための音楽 にハマってます。
マリンバ、シロフォンといった、いわゆる木琴・鉄琴系の楽器や、ピアノやソプラノの歌声を複数用いて、ある人は細かく、ある人は大きく譜割りされた、それぞれは単純で一定のパルスのような旋律が、重なったり、ずれたり、フレーズを重ねたり減らしたり拡張したり収束したり上がったり下がったり……。今ならディレイやループマシンなどで行ないそうな、でもきっと複雑すぎて出来ないようなそんな音楽で素晴しく綺麗です。
Steve Reich に詳しいこちらのサイトによると、
ある音素材を繰り返し演奏させるためにテープ・ループ(長いテープ)を制作している過程で、同じ素材の2本のテープを同時再生させた際に生じる両チャンネル間の微妙なズレの面白さに偶然気付くことを原点
とありました。調べてないけど、テープの編集からヒントを得ているのは、テープディレイの起源と同じところからスタートして全く別の解答を得たおもしろい例なのではないかと想像してます。
乱暴に言ってみれば、この作品は人力ディレイの最高峰とも言えなくもないなぁ。こう考えれば輪唱――つまりはカノンだって人力ディレイか。人力ディレイという視点で音楽史を俯瞰してみてもおもしろいかもしれない。
[参考]
ディレイの歴史からエフェクト詳細の説明まで詳しい→ http://ottotto.com/sound/08/delay.htm ……とおもったら ottotto.com のコンテンツでしたか。こちらのサイトの Sound Engineering のページはすさまじい情報量で大変ありがたいです。サンレコを買うお金のない人(自分含む)はお金を貯めつつまずはこちらへ。